ベースジェル難民の皆さま。
いろいろなベースジェルを試すのもいいですが、手持ちのジェルでもいくつかのポイントを見直すだけでもちは変わりますよ。
もちろん、「変わる=良くなる」というわけでは必ずしもありません。
悪くなる人もいますし、変わらない人もいるでしょう。
でも私はこれらを気をつけることで、 まず始めに自分につけたジェルのもちが良い時と悪い時の違いに気づくことができました。
その結果、やみくもにたくさんの方法や商材を試さなくても、
「この方法&このジェルを使ってもちが悪かったということはこれなら良くなるかも!」
という当たりをつけることができるようになりました。
当たりがつけられるようになると、もちのよいジェルネイルの施述ができるようになるまでの期間が短縮でき、結果、お客様の満足度も上がります!
と、いうわけで今回は、「もちがいいベースジェルを探す前に見直すべきポイント」を7つご紹介します。
ネイリストの方にもセルフの方にも何か参考になる部分があれば幸いです。
ポイント①:プレパレーションを見直す
そんなの当たり前!!と思われる方も多いかと思います。
基本中の基本ですしね。
キューティクル際やサイドから浮くという方はプレパレーションに問題がある可能性が高いです。
もう一度基本に立ち返って見直してみましょう。
ルースキューティクルの上にジェルが乗ってしまったら、必ずそこから浮いてきますよ。
また皮膚にジェルが乗ってしまうと「ジェルアレルギー」になる可能性もありますのでくれぐれもご注意ください。
また、お客様が施術当日にハンドクリームやオイル・日焼け止めを塗っていた場合、油分除去でそれらが除去しきれていなくて浮いてくる場合もあります。
そういった場合は、施術前に石鹸で手を洗っていただくというのも手かと思います。
ポイント②:エッジまでしっかり包む
これも基本ですね。
でも、ほんとに包めてますか?
エッジをライナー筆でしっかり包むくらいまでしてみましたか?
そこまでしっかりやるともちが変わる可能性は大です。
ポイント③:厚みを変える
これは次のポイント④とも関わってきます。
厚みを変えることでもちが変わる人がいます。
「ベースは二度塗りした方が持ちが良くなる」という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、そういう方はもちろんいます。
ただし、「薄塗りした方が持ちが良くなる」という人もいます。
薄塗りを推奨しているジェルメーカーもあります。(かなり有名なメーカーです。)
また、ベースだけではなくトップの厚みでも持ちが変わる可能性があります。
実際私がそうでした。
「トップを薄塗りにする」or「ポイント④を実施する」ことで持ちが良くなりました。
ただ、シェル等を埋め込みたくてどうしてもトップが厚くなる場合もあると思います。
その場合は次のポイント④の方がオススメです。
ポイント④:ジェルの硬さを変える
硬化前のジェルのテクスチャのことではありません。硬化後のジェルの硬さです。
手持ちのジェルの硬化後の硬さを知っていますか?
これ、かなり重要です。
「薄い爪や柔らかい爪には強度のある硬いジェルがいい」とか言われがちですが、これって「薄くて柔らかい爪がしならないようにがっちりホールドしちゃおう」ってことですよね。
ただし、がっちりホールドしようとしても、爪は乾燥すれば巻きますし潤っていれば広がります。(お風呂に入った時に爪が広がっていることが分かると思いますので、確認してみてください。)
そうです。
爪が巻いたり広がったりしてしなるのに、ジェルがしならなくてパカっと剥がれることもあるんです。実際に私がそのタイプです。
そういう私は、特別爪が薄いわけでも柔らかいわけでもないんですけどね。かといって厚くもないです。
ただ、肌は乾燥していて手先はいつも冷たく、爪も乾燥しています。手汗とは無縁です。
でも、ホットヨガとか長風呂とかを頻繁しちゃうので爪がすごく潤う時間も結構あります。
おそらくそのせいで硬いジェルは合わないと思うのです。パカっと剥がれちゃうんです。
そういった私みたいなタイプには、「ベースだけ」or「トップだけ」or「ベースとトップ両方」を硬化後の硬さが柔らかいジェルに変えてみてください。
また、もちろん逆の場合もあります。
手持ちのジェルが柔らかくてどうも持ちが悪いという方は、硬いジェルに変えてみてください!。
ちなみに、トップでいうとセミハードタイプは大体硬いですよ。
ポイント⑤:ベースジェルと爪の相性を検証する
これは、3つ目くらいのポイントに持ってきても良かったかもしれません。
使用しているベースジェルと爪の相性を検証してみましょう!
検証する場合は、「ベースジェルだけを塗布して1週間ほど過ごす」という方法が個人的にはオススメです。
カラーやトップを塗ってしまうと、カラーやトップのせいで持ちが悪いのかもしれないという可能性を排除できないからです。
とはいえ、これはモニターさんになら試せるかもしれませんが、サロンワークでは難しいかもしれませんね。
その場合、はカラーやトップは極薄塗りで試してみると良いです。(この方法もサロンやお客様によっては難しいかもですが・・)
そして、もし持ちが悪かった場合は、どこからどのように浮いてきたか・剥がれてきたかによって相性の良し悪しを見極めます。
私は今まで10種類近くのベースジェルを試しましたが、全く相性が合わないんだなと判断したのは1種類だけです。
そのジェルは、周り(先端も再度もキューティクル際も)からジワジワ浮いてきました。
ただし、最近のジェルはどれもかなり優秀ですから「全く相性が合わない」ジェルはかなり少ないと思います。
ポイント⑥:施術方法やジェルの種類以外(ネイリスト側)
ポイント①〜⑥は施術方法やジェルに種類に関する見直すべきポイントをご紹介しました。
それ以外にも考えられるポイントがありますのでご紹介します。
まずネイリスト側で対処できる原因については以下が考えられます。
- ライトの劣化
- ジェルの劣化
- 硬化不良
UVライトの場合は特に、ライトが古くなっていることによりUVが弱くなりきちんと硬化していない場合があります。
これは使用頻度によっても異なりますので何か指標があるわけでは無いのですが、UVライトの場合は特にライトの交換を試してみてください。
交換することによってきちんと硬化されてもちが変わる場合があります。
(ライトが点灯していてもUVが弱くなっている場合もありますので、明るさだけでは判断できません。)
ジェルの使用期限については記載されていないことが多いと思いますが、プリジェルのページには以下のような記載がありました。
ジェルや化粧品は、未開封の状態で3年経過しても品質が劣化しないという場合に限り、製造日や使用期限を表示しなくても良いと決まっています。
その為、製造日や使用期限が表示されていないジェルは、未開封であれば3年程度は品質を維持することができると考えられます。一度開封してしまうと、室内の温度や湿度といった保管環境によって、ジェルの劣化スピードが変わりますので、開封後は1~2年以内には使い切りましょう。
また、NYCOGELの商品ページには以下のような記載がありました。
購入後、開封前に必ずラベルの年月日をご確認ください。
購入日より1年間保証があることを確認してから開封してください。
使用期限をラベルに記載しておりますが、変質・変色などの原因となる為開封後半年を目安にご使用ください。
使用期限が切れたジェルは、成分が分離してしまったりにおいが変わってしまう場合もあります。
もちに影響する場合も当然あるでしょう。
あまり古いジェルは使用しないことをオススメします。
硬化不良については、ライトにきちんと当たっていなかった、完全硬化できていなかった等といったことが考えられます。
例えば、いつも仮硬化をしながらベースジェルを硬化していたのであれば完全硬化に変えてみたり、ハンディライトを使っていたのであれば通常にライトに変えてみたりすると、もちが変わる可能性があります。
ポイント⑦:施術方法やジェルの種類以外(お客様側)
例えば以下のようなことによってもちが悪くなることが考えられます。
- 爪先をよく使う(シールやガムテープを剥がす 等)
- 爪に強い衝撃を与える(爪をはさむ、ぶつける、ひっかける 等)
- サプリメントや薬を飲むようになった
- 爪が乾燥しすぎていて柔軟性が無い
これらはなかなかネイリスト側では解決が難しい。
でも、「こういったことしていませんか?」「こうするともちが悪くなっちゃいますよ?」とお声がけすることはできるかと思います。
実際に私も爪でガムテを剥がしまくった結果、普段はかなりもちがいい親指のジェルが2・3日で剥がれてしまったことがあります(笑)
まとめ
「ジェルが剥がれる」「ジェルが浮く」原因は色々と考えられます。
もちろんジェルやライト等の道具を変えればもちが良くなる可能性はあります。
しかしながら、プレパレーションや施術方法・ジェルの厚み・ライトの当て方等、現在使用している道具を変えなくてももちが変わる可能性は大いにあります。
まずは今ある道具を変えずにもちが良くなる方法は無いか?を考察してみることをオススメします。
やはり技術や知識が伴わなければ道具を変えても結果は同じとなり兼ねませんからね。
それでもやはり今持っているジェルに問題がありそうだ…という場合は、以下の記事を参考にしてみてください↓
私の場合、結局ベースとトップを変えることでもちがかなり変わりました(笑)